小島ゆかりが書きつづったコラムは、旅や音楽を通して気づいた魂の旅路です。
ボディ・ソウル・スピリットの再生に向けて
時代の意識が大きく変化しようとしています。個人意識の変化とその選択の結果によって新しい時代が生まれようとしています。 私たちは今まさにその時を迎えるための準備を毎日の生活の中で「愛かエゴ」の選択によって進めています。
新しい時代を迎える前の準備段階として世界規模でも、私たちの生活環境の場面でも様々な人為的な現象や、大きな自然現象が起きていますが、それは古い価値観から新しい価値観が希望と共に生まれる前のプロセスであるかのように思えてなりません。
歴史を振り返った時、人類が生まれてからこのかた競争が絶えなかった時代は皆無に等しいでしょう。何らかの正義を掲げて勝つことを意図し、常に勝者か弱者を生むという対立の関係が今までの人の歴史でした。勝者になろうと敗者になろうと宇宙の目から見ると実は「望む事をやらせてやろう」という親心と同じで、今起きている全ての現象は、人の意思で好きなことをしてきて、人が望んだものの結果です。その現象や結果に憂慮したり喜んだりするのも好んでしていることなのです。ただ、ありがたい事にその中で様々な学びや知恵を得ました。
ところが、それは人対人の関係だけにとどまらず、不遜にも人は自然をもコントロールしようとしました。自然よりも人の都合を優先させたのです。私たちの住んでいる星「地球」が傷つきました。この星自体がひとつの生命体であることを、あまりにも多くの人が知らなかったのです。人の集合意識(本能)は常に生存を目指します。ナザレの人や釈迦、マザーテレサやガンジーのように「愛」に目覚めた人達が長い歴史の中で一人、又ひとりと、最初は緩やかに、そして徐々に加速度を増して増えてきました。あなたの中にもその「愛」の存在が確実にあります。個々人の自由意志で「愛」の選択をすることができるのです。人は本来「愛」に生まれた尊い存在です。 現代の日本という紛争のない時代と国に生を受けた私たち日本人は、まさにその愛に気づき、実践してゆくのに最適な場所と時に生まれています。それぞれが自分の身を置いている環境の場で「愛」の存在に気づくことで、始めは小さな変化が、徐々に大きな気づきが連鎖的に起こり始めます。誰か他の人を変えようとするのでなく、あなた自身が変わってゆくのです。あなたが癒されれば地球もまた癒され、あなたが愛に目覚めれば地球もまた愛の星として復活するのです。
〜バランス
複雑な社会環境の中で生を営んでいる私たちは愛の行為を行おうとしても、周囲から様々な影響を受けて、肉体、感情、そして精神といつかしら、どこかのバランスに支障をきたし、安定した状態を保つ事が困難になってきました。そのバランスの凹凸は、人の個性でもあり魅力の要素にもなり、自分にとって快適なバランスを保っている時は肉体も精神も安定していますが、あまりにもそのバランスが崩れすぎると心や身体に変調をきたします。波動が乱れている状態です。それは地球が傷ついている状態と同じです。波動の面から見てみると、地球が安定している状態の波動は7.8Hz。これは人が安息している状態、まどろみの時に脳波がα波を出している状態と同じ数値です。人が傷つくと地球も傷つく、人が喜べば地球も喜ぶ。これは人の内側の世界が、外側にある自然や宇宙を写し絵のように反映しているフラクタル(相似形)の現象でもあります。自分の外側に世界があるのではなく自分の内側に世界を内包し、その内側の世界が実際の世界を作り上げている。逆から言えば、外側の世界は内側にある世界を現象化したものであるという考え方です。自然を大切にすることは自分も大切にすること、自分を愛するとは自分と関わりのあるもの、自然や人を愛すること。これは当たり前の自然の摂理です。自分にとって心地よいバランスを取り戻すことはあなたと繋がっている地球のバランスを取り戻すことにもなります。
〜青い鳥
人は母の胎内で生を受けてから、数億年に及ぶ生命の進化の過程を十月十日の間に辿りながら誕生に至り、その肉体の死を迎えるまで、感情という体験を通して魂の進化を果てしなく繰り返し学んでいます。様々な感情を経験することで人生の幅が膨らみを増し、感謝と謙虚さの前で真の豊かさを享受することができるのです。では、豊かさとは何か? 幸福とは何か? まるで物語の中の青い鳥を探すように、人はその答えを探し求めています。それは世界の外側にあるものではなく、一人ひとりの心の内側奥深くにまるで聖地のようにひっそりと息づき、私たち自身の深い気づきによって見いだされるのを待っています。
古い時代、その答えは賢人だけが知る錬金術でした。しかし私たちが生かされているこの時代、その答えはすでに解き明かされつつあり、人類全体への恩恵として個人レベルで見いだされるところまで来ています。
〜愛と感謝
意識の変化という大きな時代の過渡期、癒し(ヒーリング)から変容(トランスフォーメーション)そして再生(リバース)へと変化する時代に生きている私たちは、エゴによる混乱に生きることを選ぶのではなく、自分がどういう毎日を過ごしているのか、自分のあり方を自分自身に問い、必要とあれば変化を快く受け入れる柔軟な姿勢を持つことによって、充実した人生を過ごすことを自らに許すことができます。一人の変化による愛に基づいた行為と表現を行うことであなたを取り巻く社会が変わり、世界が大きな変化を遂げて行くのです。たった一人の意識の変化があるまとまった数の臨界点に達した時、一瞬にして世界規模での意識の変化が起きるでしょう。
個々の豊かさを受け取る叡智は既に多くの先人達によって用意されています。それは決して特別なものではなく、ごく当たり前のとても日常的で、そして普遍的な愛と感謝を心の中に見いだすことなのです。「愛しています、ありがとうございます」という言葉を音に乗せて言霊(ことだま)にして素直に表現するだけなのです。
私自身、かつてはエゴに振り回され、闇に惑わされ、そうなった原因を自分以外のせいにばかりしていました。感謝の心が足りず、愛の表現は自己中心的なものばかりでした。愛と感謝を頭で分かっていても心に深く感じる事がなかなかできませんでした。ある時、周りを見回してみると家族や友人、同僚達が皆、愛にあふれる人達で私は彼らと共に支え合いながら生かされていることに気づきました。その関係性は愛と感謝で成り立っていました。するとどうでしょう、目にする景色が一転したのです。山が呼吸し、樹々が囁きながら音楽に合わせて踊り、花が咲く喜びにあふれ、波がとうとうと躍動し、太陽が光り輝き元気の源を与えてくれ、月が柔らかく優しく癒しを与えてくれました。自然の全ての命が脈々と息づいている姿を全感覚で感じ、生かされている奇跡に圧倒されました。自然の前で私の命はちっぽけなもので、肉体を離れるまでの時間は宇宙から見ればほんの一瞬。だからこそ生きている間にその一瞬を味い、喜びに溢れたものにしたいと願いました。私はまだまだ道の途中であり、時として感情の波に揺り動かされる時もありますが、健康で内なる幸福に満たされている状態が人の自然体であるということ、人は光の存在であると気づいた一人です。宇宙の理(ことわり)とはとても単純で純粋なものだったのです。
ほんの少しだけ手を差し出し、ほんの半歩だけ動く勇気を持って、愛と感謝を思い描くことを自らに許してください。私たちは少しづつそれを与え合うことで許し合い、愛し合い、生命の尊厳を手にすることができるのです。その心の内側から溢れ出す愛と感謝を家族へ、友人へ、隣の人へ、そして次の世代へと、あなたから渡して下さい。私たち一人ひとりの愛を選び続ける勇気ある行動が、個人の幸福だけにとどまらず、家族愛、隣人愛、祖国愛、そして広く世界人類の平和や地球再生への道、ひいては宇宙との調和へと共鳴してゆくことでしょう。一人ひとりの存在は希有で尊いものです。
人は、愛から生まれた願いを叶えるために生かされている至高な魂の存在であると、私は信じています。
Love and Hug
2004年3月13日
小島ゆかり




